自分を好きになるためのメソッド


すべての詩が1ページに掲載されるようにしました。

01-「ロジックでもなくセオリーでもなく」
02-「連れて行って」
03-「もしあるのなら」
04-「帰途」
05-「空の青」
06-「僕が微笑む訳」
07-「形ないもの」
08-「足跡」
09-「ひどく落ち込んでいる友人を見てどんな言葉をかけたらいいか分からないときに書いた詩」
10-「空っぽの帰り道」
11-「未来」
12-「大好き」

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やまなか たつや詩集第一巻―「自分を好きになるためのメソッド」



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1
「ロジックでもなくセオリーでもなく」―作詞・作曲/やまなか たつや

自分を好きになるためのメソッドが知りたい
誰かを思うときに強くなれるみたいに

カーテンを開けてみる
まぶしい陽が注いでる
朝はいまいち得意じゃない
でももう出かけなきゃいけない
心のどこかに忘れ物をしていて
気付いているんだけど引き返すこともしない
考えなきゃいけないことがきっとある
たくさんある
でも今日も駆け足

地下鉄に乗って
呼吸を整えて
こんな時間が嫌いじゃない
でもすぐ降りる駅に着く
あわてて飛び降りて階段へと早歩き
閉まりかけた心の扉 何かが挟まってる
思い出しちゃいけないことをそっと今
閉じ込めて
口をむすんで歩く

仕事場に着いて
挨拶してみる
作った笑顔が不器用で
心のなかは苦笑してる

誰かを好きになるためにロジックはいらない
自分を好きになるためのメソッドが知りたい
自分を好きになるためのメソッドを教えて


「連れて行って」―作詞・作曲/やまなか たつや

まにまにした顔で眠る子ども
母親に寄りかかっている
それを見てあくびするわたし
ゆらゆら揺れて
ごとごと揺れて
海沿いを走る列車
まにまにした顔で眠る子ども
夢のなかを泳いでる
わたしも連れて行ってほしい
何も知らない
幼心の
思い描くふるさとへ


「もしあるのなら」―作詞/やまなか たつや

君がほしがるから僕は差し出す
君が喜ぶから僕も歓ぶ
そうやって僕たちは笑い合って過ごしてた
少なくとも昨日までは

君が選んだから僕は受け入れる
君は優しいから僕も泣かない
別々の将来を志して歩いてく
遅くともあしたからは

何度もつっ変えて飲み込んだ現実が
胃のなかで腸のなかでどこかでうごめいてる
辛抱の先に真実があるのなら
一日も早く教えてほしい
忍耐の先に希望がもしあるのなら
一秒も早く示してほしい
今はただ願う


「帰途」―作詞/やまなか たつや

さっきまでの日傘を雨傘にして
降りしきる涙に同情してみたりする
いつもより家が遠い気がするから
スニーカーのつま先を見つめて歩く
空に穴が開くほどの雷が鳴る前に
急いで帰ろう
あわてず転ばず

すれ違う少年は傘もなく
サッカーボールを抱えて走る
なんだかそういう景色にどこか落ち着く

急いで帰るか
いっそぬれようか
バイトの帰り道


2
「空の青」―作詞/やまなか たつや

久しぶりに見上げる青い空
どこまでもどこまでもどこまでも青い空
海が空に色を教えたのかな
それともその反対かな
握り締めた砂粒が
指の間をすり抜けてゆく
照りつける日差しを水面が散りばめる

優しさと強さと深さともろさ
情愛が照らせば人は輝いていく
君のほうが僕に似てるのかな
それともその反対かな
抱きかかえた思い出が
胸のほころびから逃げてゆく
誰かの笑い声が僕を強くする

優しい人は愛されるのかな
それともその反対かな
伝えきれない思いが
もうすぐ両目からあふれそう
青過ぎる海が胸に打ち寄せる


「僕が微笑む訳」―作詞/やまなか たつや

気にしてないよって言うのは
気にしてる証拠
僕にもそれくらいは分かる
それ以上に分かってる

「わたしは自然体で生きてます」って主張する不自然な女がいた
自由という言葉に束縛されてる青年がいた

きっと世界は万華鏡のように
狭くてごちゃごちゃしていて
それでいて美しい
自然が自然と主張する意味はなく
自由が自由と主張する意味もない

気にしてないよって言うのは
気にしてる証拠
僕にもそれくらいは分かる
ならば微笑んでいたい


「形ないもの」―作詞/やまなか たつや

大切な人からもらったオルゴール
久しぶりにねじを回したら壊れてました
しょうがないね
しょうがないよ
形ある物は壊れるから
しょうがないね
しょうがないよ
形ある物は壊れるから

きっと僕は愛されていたんだろう
たぶん間違いないだろう
このごろはよく思い出します
日の沈むころに思います
しょうもないね
しょうもないさ
いまさら気付いてもどかしくて
しょうもないね
しょうもないさ
いまさら解って狂おしくて

追申:
やっぱりオルゴールは修理しないことにしました


「足跡」―作詞/やまなか たつや

無理しないでねってのがそもそも無理な話しで
正直な人が傷つかずに生きていけるような時代ではないから
優しいあなたなら いろんな悩みがあるでしょう
あなたの足跡 わたしの足跡
少し振り返ってみるだけで
また歩き出す脚に力が入る
涙流して撒いた種が
風邪に揺れる花になって
わたしたちの来た道を彩るでしょう


3
「ひどく落ち込んでいる友人を見てどんな言葉をかけたらいいか分からないときに書いた詩」―作詞/やまなか たつや

腹の底から発声練習
はっはっはっはっはっはっは
一度や二度の失望なんて
大きな声で飛ばしてしまえ
人恋しくて孤独な夜が耐えられないと君はいう
自分が抱える苦しみなんて誰一人分かってくれないと

そんな時には発声練習
はっはっはっはっはっはっは
手放したもの失ったもの
手にすることもできなかったもの
悔しさあふれ 惨めに感じ もうやめたいと君は言う
自分の背負った悲しみなんて誰一人分かってくれないと

どんなときでも発声練習
はっはっはっはっはっはっは
最初は嘘でも気付かぬうちに
心が後から付いてくる
これだけは言う
やめてくれるな
笑顔じゃなくても居てほしい
君の心の 煩いごとは 僕になど分かりはしないけど
それでもなお言う
やめてくれるな
笑顔じゃなくても 居てほしい
知り尽くすことができないとしても
僕たちは
きっと
通じ合える

腹の底から発声練習
はっはっはっはっはっはっは
最初は嘘でも気付かぬうちに
心が後から付いてくる


「空っぽの帰り道」―作詞・作曲/やまなか たつや

7時間前に歩いたホームに降り立つ
往く道は持ってた紙袋が
今はない
あの人にプレゼントした
僕のささやかな思いが
届けばいいな
届けばいいな
手渡したギフトに込めた
僕らの絶えない願いが
かなうといいな
かなうといいな


「未来」―作詞・作曲/やまなか たつや

ごめんねの数だけ悔やんでも
さよならの数だけ涙して
笑い転げてた青い日々は
もう戻らない
けれどもあのとき見えなかったものが今は見える
夜中の太陽や冬のたんぽぽや

謝った数より赦されて
励ました以上に励まされ
笑い転げるような未来が
もうそこにある
こうして一歩ずつ今日まで強く歩いてきた
夜中の山道も真昼の砂漠さえ

感謝した分だけ喜ばれ
喜んだときには分かち合い
あのころより真実に近い
声で笑える


「大好き」―作詞/やまなか たつや

今が大好き
自分が好き
そう思わせてくれた人
今も大好き
ずっと大好き
躊躇いなく言える

4歳か5歳のころ
夏の明け方に目が覚めて
ベランダに出てみたら
朝の空を知った

久しぶりに電話をかけて
大好きな人の声に触れ
今日見る空も
あの日の空と
同じ光を放っていると
確信したんだ

今が大好き
自分が好き
そう思わせてくれた人
今も大好き
ずっと大好き
躊躇いなく言える



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