「ロジックでもなくセオリーでもなく」―作詞・作曲/やまなか たつや 自分を好きになるためのメソッドが知りたい 誰かを思うときに強くなれるみたいに
カーテンを開けてみる まぶしい陽が注いでる 朝はいまいち得意じゃない でももう出かけなきゃいけない 心のどこかに忘れ物をしていて 気付いているんだけど引き返すこともしない 考えなきゃいけないことがきっとある たくさんある でも今日も駆け足
地下鉄に乗って 呼吸を整えて こんな時間が嫌いじゃない でもすぐ降りる駅に着く あわてて飛び降りて階段へと早歩き 閉まりかけた心の扉 何かが挟まってる 思い出しちゃいけないことをそっと今 閉じ込めて 口をむすんで歩く
仕事場に着いて 挨拶してみる 作った笑顔が不器用で 心のなかは苦笑してる
誰かを好きになるためにロジックはいらない 自分を好きになるためのメソッドが知りたい 自分を好きになるためのメソッドを教えて
「連れて行って」―作詞・作曲/やまなか たつや まにまにした顔で眠る子ども 母親に寄りかかっている それを見てあくびするわたし ゆらゆら揺れて ごとごと揺れて 海沿いを走る列車 まにまにした顔で眠る子ども 夢のなかを泳いでる わたしも連れて行ってほしい 何も知らない 幼心の 思い描くふるさとへ
「もしあるのなら」―作詞/やまなか たつや 君がほしがるから僕は差し出す 君が喜ぶから僕も歓ぶ そうやって僕たちは笑い合って過ごしてた 少なくとも昨日までは
君が選んだから僕は受け入れる 君は優しいから僕も泣かない 別々の将来を志して歩いてく 遅くともあしたからは
何度もつっ変えて飲み込んだ現実が 胃のなかで腸のなかでどこかでうごめいてる 辛抱の先に真実があるのなら 一日も早く教えてほしい 忍耐の先に希望がもしあるのなら 一秒も早く示してほしい 今はただ願う
「帰途」―作詞/やまなか たつや さっきまでの日傘を雨傘にして 降りしきる涙に同情してみたりする いつもより家が遠い気がするから スニーカーのつま先を見つめて歩く 空に穴が開くほどの雷が鳴る前に 急いで帰ろう あわてず転ばず
すれ違う少年は傘もなく サッカーボールを抱えて走る なんだかそういう景色にどこか落ち着く
急いで帰るか いっそぬれようか バイトの帰り道
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