突発的妄想小説:THE IDOL M@STER SP"NEW STAGE NEW PHASE"中篇その2
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―――夕と美希がプロデュース活動を始めてから1年がたった。
定期ミーティングが行われる会議室。765プロ事務所ではあまり使うことも無い部屋で、テーブルにジュースと少量の酒と食べ物が並べられ、有川のチームのメンバーと+αが集まっていた。 「えー今日の朝礼でも話にありましたが、うちのチームが年間実績トップを飾りました。2年連続です!」 昼がジュースを右手にもち、左手でVサインと2をかねて中指と人差し指を出す。ぱちぱちぱちと会議室から拍手が響く。 「というわけで、達成祝いの言葉と、乾杯の挨拶を朝ちゃんに行いたいと思いマース!」 (昼さんのめったに無いハイテンションと赤い顔…もう飲んで酔っているのか……?) 夜原と夕はそう思いながら拍手をする(実際そうだった)。その拍手に若干ぎこちなく有川が席を立ち上がり、部屋にいる人たちを見回して、右手にオレンジジュースが入っているコップを持つ。こほん、と有川はわざとらしく咳をした。 「まあ、手短に挨拶でも。みんなおつかれさま、そしてありがとう。今回の2年連続トップは私自身とても嬉しいことです。今年1年振り返ると、私と伊織は春、夏の祭典に無事出場でき、昼とやよいはマスター系を制覇、夜と千早はこの頃に道場制覇、秋の祭典出場。みんなの活躍にはなにもいうことはありません。特に、夕と美希がこの1年でランクCにまで到達したことがこの二連続トップ達成できた要因でもあると思う」 有川のセリフに、夕は少し照れてぺこりとお辞儀をする。 「―――ということで、1年間お疲れ様!乾杯!」 「乾杯ー!」
乾杯の挨拶を終えて、有川はふう、とため息をついていすに座る。 「…何故亜美や真美等他の面子がいるのかしらね…」 有川のつぶやきに呼応するように亜美と真美が有川を挟むようにして、近寄ってきた。 「みんなでワイワイやった方が楽し→じゃん。ねえ真美?」 「そうそう。こういうのをさ、ブレーコーって言うんでしょ?朝姉ちゃん」 「…呼んだのはあんた達ね…」 んっふっふ〜とにやける顔をする亜美と真美を見てはあ、と有川は別のため息をつく。実際、会場となった会議室には他のチームのアイドルやプロデューサーもいた。 本来なら会議室でチーム内で収めるはずのパーティーは、亜美と真美のおかげでドアも開けられて事務所丸ごと使ったパーティーへと広がっていった。 後日、この件について有川は亜美と真美を引っ張って社長に謝りにいった。
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Date: 2008/08/30(土)
No.653
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