「ほんとに、うるさいんだから〜」
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午前は鍼治療に行ってみました。 何とか説得して、夫のおんぶで出かけられました。 途中、何度か関所があり、車から降りない。 待合室から、診察室へ入らない。 身体の右側の治療が終わっても、左をどうしてもやらせてくれない。 など、困ることはありましたが、 何とか、一応の治療はできました。 私としては、エネルギーを一杯使います。 あまり頻繁には無理でも、たまになら可能かも。
鍼を刺す時(打つ時というのかな)「あいたっ」と言うと、 先生が、「痛いというのは効いてるってことだよ」と言うと、 何にもわかっていないと思ったみつこさんが、 「あんな、嘘ばっかり言って・・」と言いました。 ちゃんと、わかっているのよね。ごめんね。
午後は訪看さんが来てくださいました。 ガーゼ交換をして、マッサージもして、爪きりもして下さいました。 今日は穏やかにやらせてくれて、笑顔も見せてくれました。
トイレ介助だけが、どうしてもダメです。 這ってトイレに入っていく後姿を見つけて、 さっと一緒に行きましたが、 「入るの?」って聞かれて、 「違うの。お手伝いしようと思って・・」と言うと、 「うるさい。ほんとにもおぉ、うるさいんだから、バタン!」と締め出されました。
今夜は午後8時の寝る前薬を持っていくと、 すでに、ガーガー眠っていました。 揺すっても、「うるさい」と目を開きません。 9時に行ってもダメ。 9時半に行くと、ちょうどトイレに入るところだったわけです。
その後、ベッドに誘導して、 そこで、寝る前薬の服薬と、パンツ交換、着替えが出来ました。 トイレにくっついて入られるのがいやなのか??? 出来る時もあります。
なかなか、心が読めません。
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Date: 2007/08/28(火)
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怒りん坊
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まだ、痛みがひかないようで、 今日はとうとう、2回、痛み止め座薬を使ってしまいました。 座薬でも、飲み薬と同じように、胃を荒らすそうです。 みつこさんが飲んでいるタケプロンと言う、胃潰瘍の薬が強力に胃壁を守ってくれるそうなので、これを飲んでいる限り、胃潰瘍が再発するというようなことはないそうですが、それでも、できれば座薬を切りたいところです。
ところが、痛みのせいだろうとは思うのですが、 みつこさんの「怒りん坊」が一向に治まりません。 着替え、投薬、おパンツ交換など、ひとつひとつ、抵抗が入ります。 「面倒くさい」「いや」「止めて」 途中まで良くても、急に「もう止めてよ」と手で払いのけられ、そのうち、足蹴りされて、酷いと噛みつかれます。
すべて、みつこさんのペースに合わせない限り、ことが運びません。 食事、投薬、おパンツ交換。 1度でダメなら、2度でも、3度でも、時間を置いてできるまで通います。 無理強したら(できないけど)、パンチが飛んできます。
訪問診療のI先生は、「怒りん坊」が治まるまでは、アリセプトは止めておいた方がいいねとおっしゃいます。 そして、はじめる時は1.5ミリからだそうです。 今までの、セロクエルの量も、「僕には出せない」とおっしゃって、減りました。 不安を消す薬も追加してもらいました。 いろいろ、考えてもらっています。 こういう薬の効果がでてくるのは、どのくらいの時間が必要なのだろうか。
今までのことを考えると、ため息が出ます。 過ぎたことは考えまい。これからのことを考えよう。 これがおまじないみたいになりました。
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Date: 2007/08/27(月)
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昨年の今頃は
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昨年の今頃は・・・
よしおさんは、まだ、お買い物ツァーに出ていました。 自分でお料理まがいもしていました。
みつこさんは、デイサービスがまだ軌道に乗るか乗らないかと言う所。 その代わり、出かけるのにさほど苦労はありませんでした。 足も今よりずっとしっかりしていたようで、我が家まで訪ねてくることもたびたびだったみたい。
今は、私の存在もわからない。 私の家もわからない。 デイに行くということもわからない。 わからないづくしになっています。
昨年の今頃は、お湯を沸かして、ポットに詰めたりもしていました。 ポットをガスにかけたのもこの頃。 夜中に食べ物を枕もとに並べて、頻繁に嘔吐していたのも、この頃です。
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今日は訪看さんがガーゼ交換に来てくださいました。 まだ、一昨日のバトルを引きずっていました。 なかなか手当てをさせてくれません。 「止めてください」と、手で払いのけはじめましたが、 何とかなだめて、無事にできました。
帰りに、看護師さんのおっしゃったことは・・ 「みつこさんが施設に入所されると、問題はよしおさんの方へ行きますね。」 「ひとりになると、きっと不穏になられるでしょう。」 「おふたりは、お互いに微妙に支えあってみえるから」 そうなんだねぇ〜
よしおさんの物取られ妄想が引っ込んでいるのは、 みつこさんが在宅で大騒動をしているからに他ならないような気がします。 よしおさんは、ベッドサイドへ食べ物を運んだり、 暴れるみつこさんを諭したり、「あぁ勘違い」的なことは一杯あるけれど、一生懸命みつこさんを診ているつもりです。 それが、自分の支えでもあるようです。 みつこさんも、「誰、この人」と言いながらも、「おとうさん、止めさせて」とよしおさんを頼りにしています。
「ふたり一緒に施設に入るのが一番いいのにね」と看護師さんのお言葉でした。 ほんとにそうなら、いいのに。
今が限界状態と言いつつ、もう1年くらい大騒動してきたような気がする。 まだまだ、頂点までは上り詰めていないのかもしれない。 「先のことはわからないから、今を見て、今できることを考えていくしかないよね」と看護師さんがおっしゃってました。 それは、真実、言えてます。 予定など、立てようもありません。
ふたりが夫々に、でも、絡まりあいながら、日々変化し、動いています。
私は、何とか、気力を保って、私にしかできないことから手を染めて、後は面倒でも人に頼んだり、あるいは、手を抜いたり・・・ 何とかかんとか、1日1日を過していかなくては。。。
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Date: 2007/08/25(土)
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ベッドからおんぶでゴー
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今朝はまだ昨日の暴力が心のどこかに残っているのか、 すこぶるご機嫌が悪く、朝ご飯の時も「何か食べさせてもらえるのっ」と、険しい顔で起きてきました。
朝食が済んでも、そのまま、有無を言わさぬ感じでベッドへ直行しました。
今日はデイサービスSの日で、おんぶ対応をして下さることになっていたのですが、さて、不貞寝しているみつこさんにどう対応してくださるだろうと見ていました。
「声かけさせてもらっていいですか?」とベッドサイドまで来てくださいました。 そういうことは、デイサービスNでもあるのですが、いつも上手くいった試しはありません。
今日は、でも、違っていました。 「みつこさん、おはようございます。」と彼が声をかけると、 「おはようございます。あんた誰ね?」と振り返ったみつこさん 「あら、」「あんたなの・・」と言った感じで、顔を見ただけで、頑なな気持ちがほぐれました。 それでも、「やっぱり、ダメだわ」と、渋っていましたが、 上手に、上手に、誘導されて、、、とうとう、起き上がって、その場からおんぶされて出かけて行きました。
その手際の良さというか、巧みさというか、う〜んと唸ってしまいました。 決して、強要せず、絶対手をかけず、あくまで、みつこさんが自分の意思で起き上がるように、言葉巧みに仕向けました。 あっぱれ、お見事って思いましたよ。
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Date: 2007/08/24(金)
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