チラチラと迷いが
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今日は夫とふたりで面会に行ってきました。
ユニットに着いて、目でキョロキョロっとみつこさんを探すと、ひとりだけのテーブルにパジャマのままで座っていました。 まだ、朝ご飯の残りのバナナとミルクが置いてありました。
皆揃っての食事ではなくて、起きた人から、テーブルについたり、自室だったり、好きなようにしているようです。
「みつこさん、おはよう。」と声をかけても、「何だかわからない。」とまだまだ戸惑ったままでした。 今日一番に会った、看護師さんから、昨晩は眠れなかった事、何度も廊下へ出たり、他の人の部屋へ行ったりしたことを聞きました。 「でも、特に不穏と言う訳ではないので、お薬はそのままです。」とおっしゃってましたが、今夜も眠れないようなら、寝る前薬を増やしてもらおうと思います。
おパンツ交換は、頑なに拒んでいるそうで、昨夜はとうとう寝入ってから(朝4時)寝込んでいるところを交換したそうです。
どうりで、お部屋に戻って、洋服に着替えをしてると、パジャマのズボンがおしっこの臭いがしました。 トイレ誘導したら、一緒に行ってくれたので、介助もできて、パッドも交換できました。 大きなパッドなので、ちょっと気持悪いかもしれません。 自分でお腹を指差して「大きいでしょ」と言っていました。
まだ、私だと、すんなり着替え、パンツ交換させてくれるけど、介護士さんたちには慣れないのでしょう。 時間によっても、日によっても、入れ替わり立ち替わりで人が変わるのも混乱ですよね。
もうしばらくは、お互いに忍耐なのだろうか。
食事もつききりでは当然みてもらえないので、残してぼーっとしていた、バナナと牛乳をお部屋に持って行って、バナナを小さくして口に運んであげたり、牛乳を飲ませてあげたりしたら、完食しました。
「食事介助を手伝ってもらえると有り難い」と言うのは、こういうことなのかな。 できるだけ、手伝おうとは思います。
トイレにも、大きく、「お便所」と張り紙をしてもらってありました。
毎日、1階のロビーで、ボランティアの人たちによる文化教室みたいなものがあります。 今日はお習字でした。 嫌がったけど、車椅子に乗せて、連れて行ってみました。 最初はぼーっと見ていました。 「やってみる?」って聞いても、「何だかわからんよ」って、答えていました。 何を言われているのかわからなくて、戸惑っているのよね。
今日はすっかり笑顔が消えてしまって、またまた心配の種が出て来てしまいました。 そんな急に慣れる訳ないし、時間がかかるとは思うけど。
どんなにいい加減に思えた介護でも、自宅では1対1で、施設よりは行き届いているということですね。 本人にとっては、勝手知ったる場所ですし。 今の状態で、新しいところに馴染むと言うのは、それはそれは大変なことなのでしょう。
施設の良いところ、皆で何かができる、外出したり、お茶飲んだり、サークル活動したり、、、そんなことがみつこさんにもできるようになるといいなと思いました。
3度の食事もバランスがとれているし、食事は食べれているので、健康面でも、家より絶対良いし。 バイタルチェックも毎日あるし。 良い所を見て、介護の方たちとも話し合って、みつこさんが落ち着けるように頑張りましょう。 ---------------------- 【よしおさん】
みつこさんが居なくなって、ヘルパーさんが週3回に減りました。 昨日はその1回目。ちょっと心配しましたが、結構楽しそうに昔話などしていました。 この調子で行きたいと思います。
ただ、「ヘルパーさんが、何か持って行くような気がする。」と言うので、「何かって何?」と聞いてみると、 「食べ物がなくなるような気がする・・・。」と。
そうか、、、犯人は私なんだ。 食べ物は、古くなると心配なので、私が処分している。 ヘルパーさんには、全て残しておいてと話してあるので、処分することはない。 一度、一つの事を思い込むと、頭から抜けないので、気をつけないとと思いました。
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Date: 2007/10/03(水)
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まあまあかな?
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何だか気になって午前中に様子を見にいってきました。 まず目に入ったのは、テーブルに座って雑誌に見入っているみつこさんと、その隣に以前のケアマネさんが座っていて下さる姿でした。
みつこさん、と声をかけても、ケアマネさんが娘さんよっと呼びかけて下さっても無反応でした。
でも、ちゃんと私は認識してくれていました。
看護師さんや、介護士さんが来てくれて、昨日の様子を教えて下さいました。 お薬も追加することもなく、眠れていたようです。 ちょっとだけ、お部屋から施設の中を散策していたようですが、見つけてもらって、無事に部屋にもどったそうで、特に混乱にはならなかったそうです。
午前中は特養内の喫茶が開かれる曜日だったので、ケアマネさんが皆を連れて行って下さるところで、みつこさんもどうぞと言われて、私も一緒に行きました。
コーヒーと手作りクッキーを頂きました。 お茶とお菓子が終わったころに、別のおばあさんのリクエストで、ギターの伴奏で、歌が始まりました。
歌集を配って下さって、皆のリクエスト曲を順番に歌っていきました。 始めは、聞いていただけのみつこさんでしたが、途中から、良く知った曲になると、唇がかすかに動いていました。 歌っているんだ。よかったね。みつこさん。
入居者は女性が多いのか、ほとんど女性で、車椅子の方がほとんどの中、みつこさんは私の手引きで、ゆっくり歩いて行きました。 女性の皆さん、穏やかそうな方ばかりでした。 馴染んでくれるかな〜。
お昼になったので、ユニットまで歩いて戻りました。 昨日も今朝もひとりで食事だったようなので、お昼はちょうどひとつ席の空いていたおばあさんたちのグループに入れてもらいました。 みつこさんは他の3人のおばあさんたちにちょっと会釈して座りました。
「どうなっているのか、さっぱりわからない!」と言うのが、唯一みつこさんが話した言葉でした。 そうだよね。どういう状況なのか、混乱状態だと思う。 でも、大騒動にもならず、何とかなっていきそうで、ずいぶん安堵しました。
介護士さんたちも、手探り状態なので、そっと温かく見ていてくれるようで、それはそれでよいかなと感じました。
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Date: 2007/10/02(火)
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特養へ入所しました
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今朝はいつもどおりの朝で、7時半に眠っているみつこさんを揺すり起して、抑肝散を黒みつで溶いた物を飲んでもらい、続けてフェルガードを飲んでもらいました。 その後、おパンツ交換をして、また、お布団にもぐってもらいました。
急に肌寒くなってきたので、みつこさんの洋服にも困ってしまいました。 でも、兎も角、10月一杯は、暑くもなく、寒くもなくの洋服を揃えました。
今日の着替えを残して、全部施設へ運んでしまったのに、昨晩はお風呂で水洗トイレをして、その後、シャワーの水(お湯)を頭からかぶったらしく、びしょ濡れで布団にもぐっていました。 気がついて、慌てて着替えてもらいましたので、洋服がちょっと足りなくなり、慌てました。
何だか、朝から緊張ぎみ。何とか無事、施設へ行ってもらわないと・・・。 9時には朝食に起して、よしおさんとふたりで食事をしました。 洗顔もして、薬も飲んで・・・トイレも行って・・・ 私の用意をしに、自宅へ戻りました。
身支度して、迎えに行くと、既にお布団の中で、スースーと言っていました。 揺すって、「出かけるよ」と言うと、 「今日はどこも行かないよ」といつもの調子になりました。 「約束してあるから、行こう、行こう」と誘って、何とかかろうじて起き上がってもらいました。(内心ほっ)
もう、隣の部屋で、朝寝してしまったよしおさんに、「出かけて来るよ」っと声をかけると、よしおさんも起きてきました。 みつこさんも、何時になく、よしおさんの部屋を覗き込みます。
「私、帰ってくるからね。」と言うみつこさん。 「行ってらっしゃい。元気で。」と言うよしおさん。
胸が熱くなって・・・・☆ ----------------------- 施設について、、、、、
みつこさんは、異変を感じて、眉間に皺がよりました。 次々と「よろしく」って挨拶に来てくれたり、 新しい自分の部屋を不思議そうに見ていたり、 お菓子(10時のおやつかな?)を出してもらっても お花を見に行こうかと誘われても、 「嫌です。」の一点張りになりました。 お昼近くになって、食前薬を持ってこられても、 「要りません。」
一眠りして、目が醒めたところで、 私の顔を見てから、ちょっと気分が変わり、 笑顔も出て、薬を飲んだり、昼食も3人でお部屋で食べました。 (みつこさんと私と夫の3人です。) その後、1回だけ、トイレ介助をして、 それから、何とかベッドで休ませて、 うとうとした所で引き上げてきました。
その間、介護士さんは、誰も姿を見せてくれず、 何だかとても心配。 目が醒めてから、どうしたかしら、 今夜はどうするかしら、眠れるかしら、 トイレにいけるかしら、、、、、
私たちふたり(私と夫)が、自分にわからないように こういうことをして・・という意味のことを言っていました。
ほんとはみつこさん、良くわかっているのでしょう。 わかってはいないかもしれないけど、感じているのでしょう。
しばらく通って、何とか、落ち着けるように援助したいと思っています。
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Date: 2007/10/01(月)
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荷物運び2回目
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先回は主に入れ物(収納家具)を運びましたので、 今回は、中身の方を運びました。
朝食が終わって、一連の仕事が終わって(みつこさんの服薬、洗顔、トイレ介助、片付けなど)、よしおさんに、「今から、施設へ荷物を入れてきます。」と声をかけました。
「おかあちゃんも行くのか?」と言うので、 「まだ、行かないよ。明日ね。」と答えると、 何か言いたそうにしながらも、「そうか。」と答えていたのに、 いざ、玄関を出ると、窓をとんとんと中から叩いて呼び止められました。 ちょっと怖い顔で、「お母ちゃんには言ってあるのかね。」 「それで、月にいくらかかるんだ。」と、また始まってしまいました。
私自身、不安も、葛藤もあるけれど、 それをぐっと押さえて、ふたりの(よしおさんの)説得に回っています。
人生、50数年生きてきて、自分が長い年月をどれだけ親や、友人や、周りの人に依存して生きてきたのかとしみじみ思います。 親から独立できない、甘ったれた自分でした。 親が子離れしない、子供を頼りにし過ぎる、一人っ子には荷が重い等々、不満が渦巻いていましたが、それは逆に言えば、それを振り切れない、甘えた私だったということではないでしょうか。
今、その親がふたりとも、認知症という病を得て、もうどうしたって、頼りにはできない。 それどころか、置いて逃げ出す事もできない。 更に、私がふたりを守らなくてはならない。
そのことに気付き、重圧に潰れそうになったり、逃亡したくなったりしたこともありました。 でも、この2、3年、とても精神的に鍛えられた時期でもあり、発狂しそうな感じになりながらも、私が、ふたりを支え、説得し、私の信じる良いと思える方へ導いていかなくてはならないのだと感じるようになりました。
みつこさんに施設に落ち着いてもらうことは、今のみつこさんにとっても、私にとっても、必要なことです。 そう信じて、行動してきたのだから、そのことをよしおさんにも説得して、納得してもらえるようにすることも、私の仕事なのだ・・と思ったことでした。 ---------------------- みつこさんのお部屋に、ベッドから転落した場合の衝撃吸収のため、絨毯を敷きました。 小さな座卓をおいて、薔薇の花の座布団カパーのお布団を置きました。 後はまだまだ、これからです。 しばらくはできる限り通って、お部屋もみつこさんの部屋らしく替えていこうと思います。 これからは、介護は介護のプロにお任せします。 家族しかできないところで、頑張っていこうと思います。
それから、よしおさんのケアも考えてあげないと・・・と思っています。
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Date: 2007/09/30(日)
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