*--パンドラのつぶや記--*




早期発見、早期治療
今現在では、認知症の一番の治療法は、早期発見、早期治療に尽きるとよく言われます。

アルツハイマー型認知症では、脳の海馬の萎縮、様々な症状の出現の30年くらい前から、脳の中に老人斑ができるという、外からは全く分からない状態で、前アルツハイマー状態のようなものが出現するのだそうです。

とすると、みつこさんの場合、2005年に診断され、その1〜2年くらい前から、おかしいと回りが感じ始め、実際1999年のうつ病と言われた時には、すでに脳のわずかな萎縮を指摘されているので、この時にはアルツハイマー型認知症を発症していたと言えるのかもしれません。

1999年の時点で、大学病院の精神科を受診し、精密検査も受けていながら、認知症についてのはっきりとした診断を聞いていなかったことは、今思うと、とても残念です。

先生は曖昧におっしゃったのですが、その段階では、はっきりとしたうつ状態が出ていたので、それを抑えることだけに集中していました。
2004年からは、アリセプトを飲みはじめていながら、私にアルツハイマーという認識がなかったため、服薬を本人の言うまま、任せてしまい、結果としてほとんど飲めていないということになり、この1年で、みるみる変になっていきました。

その後は、はっきりとした診断を受け、その気できっちり服薬しましたが、既に、アルツハイマーとしては中期にかかっていて、進行を抑えることは難しくなってしまいました。

今、反省を込めて、どうしてこうなったのかなと思い巡らしてみますと、せっかく、早期発見していながら、早期治療に至らなかったことは、ひとつには認知症の専門医にかかっていなかったことです。

大学病院の精神科なのだから、認知症ならば認知症だと教えてもらえるはずだと信じていました。
「うつが出ていますから、まずはこれを治しましょう。」と確かそんなふうに言われました。
「(アルツハイマーの初期かもしれないけれど)80までは大丈夫。」とも言われました。
この時も長谷川式のテストを受けていましたが、図形模写以外は全部できていました。
でも、この、図形が書けないという事こそ、認知症の診断の要になるものなのですよね。その当時はそんなことも知りませんでした。

この、大学病院で、物忘れ外来ができたのは、ちょうどみつこさんが確定診断を受けた頃でした。

認知症の早期発見、早期治療のためには、必ず、認知症専門の外来を受診すべきだと、今なら声を大にして言いたいと思います。
「物忘れ外来」とか、「老年科」とか、いろいろな名前があるようですが、要するに認知症の外来です。

みつこさんの場合は、発見していながらも、うまく治療に結びつかず、進行を抑えていくことができませんでした。
今は、周辺症状を抑え、少しでも回りが楽に、本人も穏やかに過せるようにと考えています。
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早期発見をしたくても、受診することが様々な理由で困難だったり、チャンスを逃したりということもあります。

よしおさんの場合がそれです。

ドクターコウノのブログだったか、どこだったか忘れましたが、受診が出来なくて(本人の拒否とか、周りの人の事情とか)困っている人へ、「家族の本気があれば、絶対受診できる。」と書いてありました。

確かにそういう部分もあるかもしれません。
よしおさんを受診させたいと思ってはいるけれど、自分がどこまで本気なのかはわからない。
「もうじき89歳なのだから、はたが困らなければもういいや」って気持ちが無いわけではない。。。。。

一時、物取られ妄想が激しくなって、暴力的になり、困惑しましたが、今は一時的にしろ、落ち着いている。
物忘れの激しさなどから、認知症であることはわかっているけれど、進行は緩やかで、みつこさんとは全然違うので、3大認知症と言われるものにはあてはまっていない(アルツハイマーの初期と言う事は有り得るけど)と思われることなどが、私に何が何でもと言う気を起させないのだろうと思う。

でも、今の状態から、進行を食い止められるのであれば、それはすべきなのだろうと思うので、いつか、近い将来、みつこさんの先生に相談したいと思っています。
Date: 2007/10/05(金)

ティティまま   2007/10/07/01:48:29 No.2608
こんばんは♪お忙しいのにコメントありがとうございました。。。

しばらくごぶさたしている間、進展がかなりありましたね。。
猛スピードで進んでしまいましたね、、でも人によってちがうのだからしかたないと思います。。御自分をどうか責めないでくださいね。。
鬱症状って、原因をつかむのはほんと難しいです。。年齢によっては更年期から来るのか、ストレスなのか、ビタミンB不足なのか、最悪は脳腫瘍とかもあるそうです。。
それに病院の科もいろいろあって、正直どこにかかっていいものか分からなくなってしまいます。。(医学オンチなので)
両親を見ていて、思うのですが、「おだやかな最期」が送れるように手助けしてあげられるのがいいんじゃないか?と最近思っています。
暴力的なのがおさまったのも、みつこさんも比較的落ち着いてますように感じるんだけれども、それって、パンドラさんのケアがいいからだと思いますよ。。

gabo   2007/10/07/09:24:14 No.2609
ご無沙汰してます。
いろいろ変化があったのですね。
まだ、みつこさん自身戸惑いがあるでしょうけど、落ち着かれるといいですね。
パンドラさんが頑張っている姿を(時々だけど)拝見させていただいて私もtarも、勇気を貰ってまっす。
私自身、昨日一つの試練を越えました。
まぁ人生いろいろあるから面白いんでしょう。

でも、無理は禁物!!
適度に手を抜いてくださいね。
ではでは。

パンドラ   2007/10/07/17:24:52 No.2610
>ティティままさん

お忙しいのに、いらして下さってありがとうございます。
今年の3月の入院以来、様々なことが起こりました。
去年の今頃は、まさか、今こうしているなんて思ってもいませんでした。
だって、やっとデイに定期的に通えるようになり、お風呂に入れるようになり、万歳万歳と言っているところでしたもの。
先のことはわかりませんね。
まだ施設に移って1週間、とても落ち着くところまでは至りませんけれど、何とかここに腰を落ち着けて欲しいナと願っています。

鬱症状の原因は何とも言えないのかな。
私も自分が鬱状態だって気がするのだけど、どうしていいのかわからない。
専門家に相談?しても、治らないような気がする。
たぶん、両親が一時でも落ち着いてくれたら、気分が晴れるのでは・・と思う。
自分自身の栄養不足、カルシウム不足もあるのかもしれないけど。
ティティままさん、状況は違うけど、ともに頑張りましょうね。
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>gaboさん

いつも訪ねて下さってありがとうございます。
母も、何のかんのといいながら、施設に無事に入所しました。
後は、もう少し、リラックスしてくれて、介助を受け入れてくれたら、いいのになと思っています。
時間が解決してくれるならいいけど・・・。

gaboさんは、何があったのでしょうか。
心配していました。お病気なのかな?とか。
でも、乗り越えられたとおっしゃっているので、ちょっと安心しました。

また、もう少し気持ちが落ち着いたら、メールさせて頂きますね。
どうぞよろしく。

にゃおん   2007/10/07/22:02:54 No.2611
パンドラさん初めまして。熱心な介護ぶり、頭が下がります。私の母はアルツハイマー初期ですが、アリセプト服用7ヶ月で激怒するようになり、対応に苦慮した父は体調を崩してしまいました。母の通院している病院は、認知症診断ではハイレベルなようですが、薬の調節では頭が固いです。私が河野先生の家庭天秤法を知らなかったら、今頃、父母共倒れになっていたでしょう。認知症は診断、治療共に病院間のレベル差が大きく、たまたま最初に行った病院が、運命の分かれ道みたいなところがあります。母も、かかりつけ医であった近所の脳神経外科(物忘れ外来)で、長い間放置されていました。埒があかないと見た私(娘)が、別の専門医を強引に受診させ、アルツハイマーと診断された後、継続治療は、やはり、近くのこの病院でうけようと、報告に行くと、無断で他院を受診したと逆ギレされてしまい、私も父もはあきれ果ててました。

パンドラ   2007/10/07/22:26:10 No.2612
>にゃおんさん、始めまして。
ようこそお越し下さいました。
私が河野先生の家庭天秤法を知ったのは、ほんの最近なんです。
その時は、ほんとにとても残念に思いました。
にゃおんさんのお母様は、物忘れ外来にかかっていらしても、きちんとした診断、治療がなされなかったのですね。
そうなると、認知症の専門医と言っても、安心できなくなって、患者の側の見極める力が必要になってきますね。
かかりつけ医の先生も、セカンドを勝手に求めたことで気分を害されているのでしたら、今後は難しいですね。
お母様は初期ということですので、ぜひ、良い治療を受けて進行を遅らせることができますように願っています。

にゃおん   2007/10/07/23:44:03 No.2616
母は、アリセプトを開始して1年8ヶ月になりました。家族から見て、アリセプトは全く奏功していません。しかし脳内では効くことがわかっているので、やめるわけにもいきません。幸い、母はまだ一人でバスを乗りつぎ、趣味の教室に通える程度です。私が認知症かも?と疑ったきっかけは、隣接する築20年のマンションをみて「あれ、新築のマンションよね。」と母が言った瞬間でした。母の場合もパンドラさんのお母様同様、妙なことはずいぶん以前からありました。一番古いところでは、診断の15年程前(60代半ば)に、急速な性格の変化、毎日同じ献立、嘘をつくなど奇妙なことが多々あり、家庭不和になりかけました。ここ5、6年以内だけ思い出しても、極度の疲労感・気力の衰え、欝、急速な体重の減少、長期間の味覚異常や口内炎などが起こりました。そのときは、私も鬱病を疑いましたが、今思えば、そのすべてが認知症の前駆症状だったのでしょう。母と同じ病気の方がご近所に複数おられますが、アリセプト5ミリをただ漫然と毎日服用するだけのようです。診断は正しいのか?薬の種類と量は適切なのか?患者家族自身がインターネットを使って、必死に答えを探しまくり、対処するしかない現状は情けない限りで、私はちょっとぷんぷんです。

パンドラ   2007/10/08/08:33:59 No.2618
>にゃおんさん
再びありがとうございます。
私の母と比べても何もなりませんが、と前置きして・・・
アリセプトを飲み始めて1年8ヶ月とのことですが、母の場合、アリセプトを開始して、その位経った時には、使用前、使用後が誰の目にも分かるくらい別人に進んでしまいました。
それを思うと、にゃおんさんのお母様はアリセプトの効果がきっと出ていると思います。
ただ、攻撃的なのはきっと副作用ですよね。
なるべくお近くで、良い先生が見つかると一番良いですね。


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