能・狂言に魅せられて♪



〜福岡四大能楽部の鑑賞 など〜



二月博多座大歌舞伎  2006/02/03(金)
鷹の会  2006/01/22(日)
内輪自演会  2005/11/15(火)
坂東玉三郎舞踊公演  2005/11/03(木)




二月博多座大歌舞伎
もっこすです。
博多座で中村鴈治郎(人間国宝)の坂田藤十郎襲名披露公演を見てきました。
坂田藤十郎は、長い間途絶えていた上方歌舞伎の大名跡で、初代は菊池寛が小説『藤十郎の恋』(青空文庫で読めます)に描いたほどの名人でした。それを去年、家の違う鴈治郎が継いだのです。
この日はおばちゃんたちに紛れて夜の部を見てきました。

「鶴亀」
「毛抜」
「大津絵道成寺」
「与話情浮名横櫛」

「鶴亀」は中村富十郎(人間国宝)が皇帝で、藤十郎の息子二人が鶴と亀という、めでたいものでした。内容は能と同じです。ちゃんと<楽>の囃子もあります。長唄舞踊なので能の重々しさはなく、華やかでした。

「毛抜」は歌舞伎十八番の一つというだけあって、内容そのものが面白いです。主役の市川左團次は、見得の型が格好よかったです。でもそれより気になったのは、後ろに控えていた腰元役の役者たちで、しおらしいのからおかまみたいのまで様々でした(笑)

「大津絵道成寺」は夜のメインディッシュで、夜では藤十郎が出演する唯一の番組です。劇の途中で襲名の口上をするという、粋な演出もありました。内容はというと、道成寺と銘打ってはいるものの、能の道成寺とは趣が全く違っていて、主眼はむしろ大津絵にあります。大津絵に描かれている人物が絵から飛び出して踊るというものなんですが、藤十郎は五変化といって、五人の人物を踊り分けます。芸の幅の見せ所ですね。でもここでも気になったのは主役じゃなくて、今度は囃子方でした。小鼓の一番偉そうな方の技術と音が素晴しかったです(後でこの方は望月朴清という人間国宝だということがわかりました。どうりで)。あと太鼓の方の姿勢がきれいでした。ちなみに<頭>の打ち方は観世流でした。

「与話情浮名横櫛」は前から見たかった演目なんですが、始まる時点で開演から3時間半くらい経っていたので集中力が切れてました。途中から頭の中では「早く帰りたい」と何度もつぶやく始末。なのであんまり印象に残っていません。

帰りに出口で櫛田神社の豆まきの豆を配ってたのでもらって帰りました。ラッキー。この公演は26日が千秋楽です。気が向いたら今度は一幕見でまた見に行こうと思います。
Date: 2006/02/03(金) No.24


鷹の会
もっこすです。
大濠で見てきました。
何気に徹夜明けです。
内容は、能『船弁慶 重キ前後之替』(シテ:鷹尾章弘)、ほか仕舞でした。
「重キ前後之替」を見るのはこれで4回目になりますが、すべて演出が違います。
あれは演者が自由に決められるのでしょうか。
いずれにしても、この小書が付いた「船弁慶」は大好きです。

今日は見所にちびっこがたくさん見に来ていました。
案の定とってもうるさかったです。
「未就学児童の観覧お断り」がないとはいえ、ある程度のマナーは守ってほしいものです。
勿論これは子供ではなくて親の方の問題です。
躾は難しいですね。

この公演は一月の他に夏にもあるんですが、鷹尾維教さんの説明によると、一月は研究発表、夏は普及がそれぞれ目的らしいです。
このコンセプトは大賛成です。
どちらか一方に偏ってはいけないと思いますから。
で、その夏の公演、今年は「鵺」です。
気合入れて観ます!
少なくとも徹夜はしません。

ところで、今日はこの公演を見に行く前に、唐人町商店街の劇場で
九大落研の新春寄席をちょこっと見てきました。
落語を生で見るのは初めてでしたが大いに楽しめました。
掛け値なしに面白かったのですが、それ以前に彼らは僕らが自演会に臨むのと同じような気持ちでこの寄席に臨んでるわけです。
一生懸命さが伝わってきて、最後は心から拍手を送りました。
また機会があったら見に行こうと思います。

と、今日はいい天気にもかかわらず、アウトドア的インドア生活を送りました。
純粋なアウトドアの趣味がほしい今日この頃です。
Date: 2006/01/22(日) No.22


内輪自演会
こんにちは、JPです。
 先日の日曜日は、住吉能楽殿にて『内輪自演会』が開催されました。自分が出演する演目の他に、他の部員の舞や謡いを鑑賞できて、とても有意義な会だったと思います。実行して下さった部長に感謝です。風邪早く治して下さいね!
 内輪自演会の効力は凄いです。なんといっても申し合せの前の段階で、新入生はお作法を確認できます。ふだんの練習ではなかなか集中してできないし、先輩とかに習ってもいざやってみると出来ないもの。
 それから緊張感を持ってできること。1日練習日を設けることは殆ど出来ません。内輪自演会という日を作ることで、普段学校やバイトで疲れ、あまり集中できない練習を、みんなでモチベーションをあげてすることができるのではないかと考えてます。

 あくまで主観的な意見ですが、この『内輪自演会』がみんなにとって何かしら、今後の取り組みにつながっていけると感じました。  

                      J P 書
Date: 2005/11/15(火) No.19


坂東玉三郎舞踊公演
もっこすです。
能ではないのですが、きのう、熊本は山鹿の八千代座まで観に行ってきました。

【番組】
『船辧慶』
『阿国歌舞伎夢華』(おくにかぶきゆめのはなやぎ)

『船辧慶』目的で行ったんですが、『阿国歌舞伎夢華』の方がよかったです。
こういうことを諺で何と言うんでしょうか。
ま、何でもいいんですが。
『船辧慶』は歌舞伎になりきれてない感じがして中途半端でした。
一方で『阿国歌舞伎夢華』の美しいこと。
あの美しさは歌舞伎ならではです。
かなり目が癒されたような気がします。
ありがとう、玉三郎。
それにしても今年は本当に『船弁慶』をたくさん見てます。
Date: 2005/11/03(木) No.16



現行ログ/ [1] [2] [3] [4] [5]
スペース区切りで複数指定可能 OR  AND

[TOP]
shiromuku(r3)DIARY version 2.10
CGIレンタル無料日記 Net4u