あーだこーだ言わない、なんて下の日記に書いてますが、読み返してみると、思いっきりあーだこーだ言ってますね。
反省しつつ、またちょっと書きます。
今回、一番の収穫のひとつは、後藤ひろひとさんにたくさんアドバイスをいただけたことでした。
審査発表後、審査員の方々との交流会、劇場スタッフさん(本当にお世話になりました!不安なくやらせていただきました。この場を借りて感謝です)をまじえての飲み会と続いたのですが、そのどちらの席でも、私は図々しくも後藤さんをつかまえて、なかば独占状態(?)で、いろいろお話を伺ったのです。
後藤さんはものすごく丁寧にお話をしてくださいました。 言葉ひとつひとつが「おお、名言!」という感じで、その名言集をぜんぶ書きたいくらいなのですが、なんかもったいないのでやめます(笑) 言わずが花、とも申しますものね。
ただ…ひとつだけ、印象に残ったことを書こうと思います。
私が悩んでいる事のひとつに、「このままひとりでやっててもだめなんじゃないか。プロデュース体制をやめて、『劇団』にしたほうがいいんじゃないか」ということがありました。
ずっと思っていたんです、これ。 平田オリザさんのワークショップでも、「新しい表現を定着させるには集団でなくてはだめだ」というようなお話がありましたし、劇場の企画に参加したくても「劇団じゃないからだめ」とはじかれることがありました。
なにより、私自身が、毎回違った役者でなく決まった役者のために脚本を書きたい、そのひとと一緒に伸びていきたいという思いをずっと持っていたんです。
私の芝居の世界観を理解してもらった上で稽古をして、芝居自体の質を上げたいという気持ちもあります。
(もちろん、毎回違った役者さんとお芝居がつくれることにも魅力はありますし、自分が演出としてしっかりしていれば、はじめての方にもちゃんと自分の芝居のテイストを伝えることができます。仲間内で「ツーカー」になって説明力が鈍ってしまうことは、演出としてだめになることです)
「劇団にしたほうがいいんでしょうか…?」 私の質問に、後藤さんはこう答えてくださいました。
「自然にそうなるよ」
正確には、自然に、という言葉ではなかったかもしれませんが。
びっくりしました。 しますよね? 私はしました。
「一緒にやるべきひとに会えば、必ずそうとわかる。そのときに、あなたがそれまでやってきたこと、短期間で一生けんめい役者の個性を知ろうとしてきたことが、きっと役に立つ」
たしか、そんな内容でした。
何度も言いますが、びっくりでした。
そして、そう言われてみると、なんだかそんな気がしてしまうのでした(言葉の魔法です)。
またもや長々と書きましたが、こんなに後藤さんのお名前を連呼して大丈夫だったのか、ちょっぴり不安です。ごめんなさい。本当にありがとうございました。 がんばります。
浮遊許可証がこれからどうなるやら、まだまだわかりませんが、 私の気持ちは、今回でけっこう変わりました。 芝居も、ちょっと変わると思います(本質は変わりませんが)。 webサイトも、もしかすると変わるかもしれません。
ご期待いただければ、こんな嬉しいことはありません。
さかもとみるかでした☆★
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Date: 2007/12/07(金)
No.135
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